2012年9月10日

サッカーサービス サマーキャンプ2012(鹿島8/13~16・大阪8/20~23)

2012年度、夏のキャンプは8/13~16の4日間を鹿島ハイツスポーツプラザ、8/20~23を大阪のJ-GREEN堺にて、各会場約70名のプレイヤーで行われました。

来日したのは前回2012年1月のクリニックでも指導を行ったダビットコーチをはじめ、クリスチャン、フランセスク、オスカルの4名のコーチです。

コーチ陣プロフィール

■トレーニング日程と内容

今回のキャンプでは参加者全員を年齢を基準に4グループ(1グループ18名前後)に分け、4名のコーチが各グループを順に指導するスタイルが採られました。

各コーチが行う練習方法はそれぞれ異なりますが、時間ごとにテーマが決まられており、そのテーマに沿った指導を行います。

各日トレーニングは以下の様なテーマで行われました。

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1日目
午後:ペルセプシオン -Percepcion-(状況把握)
座学:サッカーとは? 個人スポーツと団体スポーツの違いについて

2日目
午前:アポヨ -Apoyo-(サポート)
午後:エントラダ -Entrada-(1対1の守備での入り方)
座学:攻撃の幅と深さについて

3日目
午前:コベルトゥーラ -Cobertura-(カバーリング)
午後:パセ -Pase-(パス)
座学:サポートの種類と役割について

4日目
午前:コントロール・オリエンタード -Control Orientado-(行きたい方向へボールと一緒に動き出すためのファーストタッチ)
午後:これまでの総括
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※各練習内容の詳細は後述します。

■サッカー講座

当キャンプではピッチ上での練習をより有意義なものとするため、座学の時間を設けています。この座学ではサッカーサービスのコーチ陣からトレーニングにあたっての基礎講座と戦術講座が行われました。

基礎講座では選手と保護者を交えて、この年代の選手に必要なサッカーへ取り組み方や考え方、保護者の子供に対する接し方などお話がありました。

また、戦術講座では彼らが実際に指導したプロ選手の試合映像を見ながら、試合の中でのパスやポジショニング、ディフェンス時の正しい動き方や判断についての学習を行いました。

1日目:サッカーとは? 個人スポーツと団体スポーツの違いについて
2日目:(戦術講座1) 攻撃の幅と深さについて
3日目:(戦術講座2) サポートの種類と役割について

キャンプで行われたトレーニングの詳細

■ペルセプシオン –Percepcion-(状況把握)

周囲の状況を把握するために必要な選手個々の視野を広げることを目的としたトレーニングを行いました。

『視野を広げるためのコンセプト』

  1. 体の向きはボールの位置と向かいたい方向(相手ゴール)に対して、半身に立つこと
  2. ボールの位置に対して、斜めに位置をとって角度をつくること
  3. 死角(背中)の情報は、首を振って収集すること

【トレーニング内容】
3対3+3(フリーマン)のチーム構成でのボール回し。ただ単にボールを回させるのではなく、上記のコンセプトに辿り着けるようフリーマンの動きなどを注意させる。

 

■アポヨ –Apoyo-(サポート)

ボールを失わないようにするため、ボールを持った味方へのサポート方法のトレーニングを行いました。

『味方を助けるためのコンセプト』

  1. パスコースのある位置にポジションをとること(相手ディフェンスの背中に隠れてはいけない)
  2. 突破したい、(超えたい)敵から離れ、敵(DF)ラインの1歩後ろにポジションをとり、ピッチ全体を見渡すことができる体の向きをつくること
  3. プレッシャーを受けている味方に対して、すぐにサポートに入ること(後ろに残って、もしくは戻ってサポートする)

アポヨApoyo

【トレーニング内容】
3対3+GKのチーム構成で、オレアーダ(一方向への攻撃)の練習を実施。攻撃側の選手でボールを持っていない2名はパスコースを作るために、常に味方のサポートを心掛けたポジショニングと体の向きを取る。

 

■エントラダ –Entrada-(1対1の守備での入り方)

1対1での守備で必須となるプレスの掛け方から追い込み方、ボールの奪い方までのトレーニングを行いました。

『1対1の守備時に守らなくてはならないコンセプト』

  1. プレスをすぐかけ、一発で飛びこまないこと(対戦相手の突破を許さない)
  2. 体の向き、ポジショニングを利用しながら、ワンサイドカットで対戦相手が攻める方向を限定し、危険の少ない方向(サイドなど)に追い込むこと
  3. 敵からボールが離れた瞬間、相手に体を入れてボールを奪いにいくこと

エントラダEntrada

【トレーニング内容】
3対3+2GKのチーム構成でミニゲーム(両ゴールへの攻撃有り)の練習を実施。相手コーナー付近のエリアに対し、パスのみOKとし、ドリブルでの侵入はできない。守備側は相手をどこに追い込めばボールを奪えるかを意識する。

 

■コベルトゥーラ –Cobertura-(カバーリング)

1対1での守備で必須となるプレスの掛け方から追い込み方、ボールの奪い方までのトレーニングを行いました。

『守備時の連携とゾーンディフェンスのコンセプト』

  1. 守備時は絞って、中央から崩されることを防ぐこと
  2. ボール保持者に対してすぐプレスにいくこと
  3. ポジションに戻る時は全速力(100%の力)
  4. プレスに行かなかった選手、またカバーに入った選手は正しいポジションにつくこと

コベルトゥーラCobertura

【トレーニング内容】
3対3+1フリーマン(オフェンス)+1GKのチーム構成でオレアーダ(一方向への攻撃)の練習を実施。攻撃側の枚数を1枚多くし、守備側にどうすれば中央のスペースへの攻撃を凌げるか、正しいポジショニングとはどこなのかを問う。

 

■パセ –Pase-(パス)

ボールを奪われないためのパスの質、および、パスを出した後のプレイの連続性についてトレーニングを行いました。

『パスが繋がるためのコンセプト』

  1. パスは常にグラウンダーで強く出すこと
  2. チームメイトが次のプレーをしやすく、有利な状況でパスを受けるように心がけること
  3. パスを出した後の動き(プレーの連続性)

【トレーニング内容】
3対3+2フリーマンのチーム構成でのボール回しを実施。ボールを回し続けるためにボールフォルダーにはどういったパスが有効であるかを意識させる。

 

■コントロール・オリエンタード –Control Orientado-(行きたい方向へボールと一緒に動き出すためのファーストタッチ)

敵にボールを奪われないために、トラップ時に行きたい方向へボールと一緒に動き出すためのボールの受け方のトレーニングを行いました。

『敵にボールを奪われないためのコンセプト』

  1. ボールの動きを止めないこと
  2. 敵から遠いほうの足でコントロールすること

コントロール・オリエンタード

【トレーニング内容】
3対3+1GKのチーム構成でオレアーダ(一方向への攻撃)の練習を実施。攻撃側の選手でパスの受け手になる側がファーストタッチで守備側の選手をかわすことを意識する。

 

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