
2016年10月14日
サッカーサービス特別講習会を実施しました!

2016年10月9日(日)、そして10日(月・祝)に、「個人・チーム戦術から見る、日本とスペインの育成年代の違いと課題 ~世界との差はいかにして埋められるのか~」をテーマにサッカーサービス特別講習会を実施しました。
この講習会では、8月に実施された「ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016」の映像分析をもとに、FCバルセロナの選手、そして日本のチームの選手たちが実行することができていた個人・チームにおけるコンセプト、また改善点を、攻守に分けて2日間に渡り行い、両日とも50名近くの方にご参加いただきました。また、講義はサッカーサービスにおいて日本のアクティビティ責任者を務め、現在サッカーサービススクールでコーチを務めるアルベルト・ペレスコーチによって行われました。
・個人戦術「マーク」
・チーム戦術「攻から守への切り替え」
10月9日(日)に行われた講義では、「ディフェンス面」にフォーカスを当てて行われました。個人戦術では、この年代において非常に大切となる「マーク」のテーマを通して分析が行われました。そして、大会を通してバルサの選手たちや日本の選手たちが「マーク」に含まれる各コンセプトをどのように実行していたのか、映像を見ながら解説がなされました。その中で、一人の選手が適切に実行できていながらも、別の選手が適切に実行できていないことで失点につながるケースも紹介され、選手一人ひとりが理解し、実行することの大切さについても話がされました。
またチーム戦術では、「攻から守への切り替え」について取り扱われ、ボールを失った位置に応じて、各ラインの選手に求められるコンセプトについても詳しく話がされました。このパートでは、特にFCバルセロナの選手たちが持つ攻守の切り替えへの意識について映像を用いながら紹介され、その切り替えの早さ、また選手全員が持つ共通意識などに対して、参加者の方々も熱心に耳を傾けていました。
◆オフェンス面[10月10日(月・祝)]
・個人戦術「自陣内における攻撃の組み立て」
・チーム戦術「守から攻への切り替え」
10月10日(月・祝)はオフェンス面について講義が行われ、特に大会を通してFCバルセロナが日本のチームを相手に見せていた圧倒的な支配率やディフェンスの崩し方の秘密について分析、解説がされました。自陣内における攻撃の組み立てでは、FCバルセロナが一見何気なく行っていたボール回しに含められていた意図と相手チームに与えていた効果、そして一人ひとりの意識について具体的な例をもとに話がされました。映像では、FCバルセロナの選手たちによる意図を持ったボール回しによって、相手ディフェンスのバランスが乱れていく様子等も見ていきました。
またチーム戦術では、前日の「攻から守への切り替え」に対して、この日は「守から攻への切り替え」について話が進められました。講義を担当したアルベルトコーチからは、サッカーの失点の約70~80%はボールを奪い返した後、またすぐに相手に奪われてしまうことから発生するという話がなされ、FCバルセロナの選手たちが持っていた、ボールを奪った後にまず落ち着かせるという共通認識について映像や図を用いて詳しく解説がなされました。
両日とも、多くの指導者の方々や、保護者の方々にご参加いただき、また講義後には多くの質問がされました。ご自身のチームに対しての落とし込み方、またスペインと日本の違いについてなど、非常に有意義な質疑応答の時間となりました。
この度、講習会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
今後もサッカーサービスでは、各種講習会、指導者クリニックを開催していきたいと思っています。
是非ご希望のテーマ等ありましたら、お気軽にお伝えください!
